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(11). 凝固系異常には止血薬が逆効果の場合があります

妊娠反応が陽性になった後、性器出血があった場合、ほとんどの不育症患者さんはびっくりして悲観的になってしまいます。また流産ではないかとパニック的に緊張してしまいます。そして身体的安静のため寝込んでしまうかもしれません。さらに緊急に一般病院を受診して、流産の可能性もあることを説明され、止血薬を処方されるかもしれません。しかしこの場合、出血の原因が血栓形成亢進状態(あるいは抗リン脂質抗体陽性)によるものであったならば、その処置は逆効果かもしれません。血栓傾向を持つ妊婦さんが性器出血した場合、子宮胎盤循環内微少血栓により胎のう周辺に小血腫が出現し性器出血しているとも考えられるので、そのような状況のときに止血薬を服用すると血栓をより安定化させてしまい、出血は止まったが流産させてしまったことにもなる危険性があるからです。不育症の原因として血栓形成亢進状態は表2に示しましたように、約12%認められています。血液凝固機序とその抑制機序は図1のごとく複雑ですが、主には、第12因子低下、プロテインC活性低下、プロテインS活性低下という原因が報告されています。反対に、止血剤治療が流産予防になる場合もあります。その主な原因は、先天性無線維原血症と先天性第13因子欠損症ですが、この頻度は1%以下で非常にまれです。ですから、安易に止血薬治療を受けるべきではないと思います。さらに出血のよる流産への恐怖心と悲観的感情のまま寝込んでしまった場合、子宮内のらせん動脈が緊張により細くなり、胎児への血流が不足して流産してしまうかもしれません。ストレスにより血小板の機能は亢進しますから、血栓形成亢進状態にもなってしまいます。また、過剰なホルモン薬は血栓形成亢進状態を助長してしまいます。
図1 血液凝固機序とその抑制機序
図1 血液凝固機序とその抑制機序
最終更新日: 2016年10月31日 16:19

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