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(5). ストレスが要因になる場合も…

流産、死産を何度も体験した人は、「次の妊娠」は期待とともに不安が大きいもの。それが体にも影響を及ぼす可能性を知っておきましょう。

なぜストレスが危険因子になるのか?
血管収縮で血行が悪化、卵巣や免疫機能に影響も

   緊張するとアドレナリンが上昇、それによって毛細血管が萎縮し、血行が悪くなります。妊娠中であれば、胎児への栄養がスムーズに運ばれずに流産の危険が……。また、ストレスでプロラクチンが上昇すると、卵巣機能にブレーキがかかり、妊娠維持に働く黄体ホルモンの分泌が低下します。さらに、アドレナリンとプロラクチンの受容体を持つ免疫細胞・NK(ナチュラルキラー)細胞が活性化。この数値が高すぎると、妊娠維持にマイナスの影響を及ぼします。胎盤内の血管内皮細胞が、母体細胞から胎児自身の細胞におきかわる妊娠10~16週までは要注意。

流産の原因になる心理社会因子とは?
精神科医との10年間の研究からわかった3つの因子

   1994年~2004年の研究で、流産の原因になる心理的な因子を次のように分析しました。
  1. 【妊娠前、妊娠初期に抑うつ状態である場合】……気持ちが落ち込み、悲観的になって、前向きに受けとれない状態です。
  2. 【社会的支援への不満がある場合】……周囲のサポートが自分にとって心地よいと感じられない状態です。
  3. 【不育症の危険因子に持続性があると考える場合】……過去の流産の原因が次の妊娠でも起こるのでは、という不安。その原因が治療できるかの見通しにも関係してきます。


ストレスをかかえ込みやすいタイプは?
理想とする家族観とのギャップに苦しむことも

   私たちのアンケート調査で、夫の実家への帰省について聞くと「お正月、お盆のみ」と、年1~2回程度の人が多く、なかには「帰省までに妊娠したい」「子どもについて聞かれると思うだけで緊張する」という人が……。実家や親戚との関係が負担になっているのがうかがえます。また、学生時代から「結婚したらすぐに子どもを」と考えていた人は、子どもがいないと理想の家族観・育児観がくずれてしまい、気持ちが不安定になる傾向があります。現代はさまざまな生き方がありますので、ほかの可能性も考えてみることも大事といえます。
最終更新日: 2016年04月14日 16:54

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