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不育症と着床障害のポイント解説

院長のブログにて連載中の内容を転載しました。

国際医学用語では
Recurrent implantation failure と言われています。
直訳すれば、反復する着床の失敗(不完全)です。

ですから、
着床障害=反復着床不全
と考えてもいいように思います。


繰り返し良好胚を移植しているのに、
妊娠成立しないか化学流産するのは、
卵の異常以外に、
子宮内膜の環境の異常があるのです。

3回以上、良好胚の移植が失敗(不完全)ならば、
子宮内膜に問題がある可能性が高く、
着床障害と考えられます。
新受精卵診断とは、
体外受精した受精卵を子宮に戻す(移植)前に、
その一部を取り出して、
すべての染色体の異常の有無を調べる検査です。

正式には
アレイCGH法による着床前スクリーニング
と言います。

従来の限定的な検査(着床前診断)ではないので、
わかりすぎるための倫理的な問題があり、
現在、日本の学会は禁止していますが、
2015年から臨床研究として
開始されるかもしれません。

流産を2回以上繰り返す女性や、
体外受精・胚移植に3回以上失敗した女性
などが対象です。

不育症や着床障害のなかで、
運命的な卵の質・老化による
流産や不成功の確率が減らせるならば、
価値あるものと思われます。
同じ不育症ですから
卵(染色体異常)と子宮内環境の原因によることは
同じですが、

その違いには、3つあります。

1つ目は失う時期の違いです。
 (ごく初期の不育症では予定生理日前後までに失う!)

2つ目は子宮内環境の原因の出現率の違いです。
 (ごく初期では生殖免疫系の原因が多い!?)

3つ目は卵の染色体異常(運命)の発生率の違いです。
 (ごく初期では卵の異常の原因が60%前後!?)
卵(良好胚)を何回も子宮に戻しているのに、
なぜ育たないのでしょうか?

胎のう(赤ちゃんの入る袋)が見えるまでは
(2回以上)育っていれば、それは 「不育症」 です。

妊娠反応が出る前、あるいは胎のうが見える前に
流れてしまっていれば、
それは 「ごく初期の不育症」 と言えます。

「着床障害」とは 「ごく初期の不育症」 なのです。

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