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不育症と着床障害のポイント解説

不育症・着床障害のブログにて連載中の内容を中心に転載しました。

スエーデンにて、
6年間で、2万人強の
体外受精・胚移植を受けた女性のなかで、
移植前に、
不安、抑うつと診断された方は、
通常より有意に、妊娠率も出産率も低く、
適切な精神薬物治療を受けなかった方は、
さらに低い妊娠率と出産率であった。」

という研究結果が、
2016年2月、
アメリカ生殖医学会の公式機関誌に
報告されました。
(Fertil Steril, 2016 Feb 23)

不育症と同じく、
着床障害の隠れた原因として、
「精神的な原因」 があるということが
強く証明されたものと考えられます。
5回以上も体外受精・胚移植して、
ほとんどが着床不成功で、
その中の2回は妊娠5週以上(胎嚢も見えた)
育っていれば、
それは 不育症 です。

この場合、
移植を繰り返しても なかなかうまくいきません。

子宮内環境に問題がある可能性が高いからです。

不育症として心身両面から検査して、
原因を見つけ、
子宮内環境を整えること
が必要と考えられます。
内科的には問題にならない程度の、
一般的には正常範囲の、
わずかな甲状腺ホルモン不足でも
妊娠に悪影響がある可能性があります。

胎児の脳の発達にも影響がある
という報告もあります。

TSH値が2.5から5の間の
軽度の潜在性甲状腺機能低下症
であっても、
流産率が69%増加したという
前方視的研究報告もあります。
(J Clin Endocrinol Metab 95:E44, 2010)

2012年の妊娠時の甲状腺疾患管理の
アメリカ内分泌学会ガイドラインでは、
TSH値が2.5以上にならないように
妊娠前から治療しておく
ことが推薦されています。


ブログNo.374のチラージン(甲状腺の薬)
の飲み方も参考にしてください。
早く授かるためのタイミング治療のため、
基礎体温を記録されている方は
多いと思います。

排卵の確認(二相性)と
排卵時期の推測には有用だからです。

しかし、
妊娠がわかった後の
基礎体温の記録には害のほうが多い
と思います。


20年以上前の医療現場では、
妊娠検査薬が市販で手に入らなく、
その感度と精度も悪かったため、
基礎体温の記録が頼りだったのです。

今では、排卵(受精)後14日過ぎれば、
市販の妊娠薬により
朝一番の尿検査で、ほぼ判明します。

その後の経過も、朝一番尿の検査の
濃度の変化で、よくわかります。


基礎体温の記録は、
妊娠経過の判定として
ほとんど有益ではなく、
反対に、
その体温の微妙な高低を
意識しすぎることによって、
ストレスになることが多いのです。

それが、ひとつの流産の原因
になっている可能性もあるのです。


妊娠したら、
精神活動は控え目に、
身体の活動はほぼいつものように。

水分だけは 1日1.5リットルぐらい
こまめに補給を。

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