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不育症と着床障害について

不育症と着床障害のポイント解説

院長のブログにて連載中の内容を転載しました。

赤ちゃんは 花、
受精卵は 種、
子宮は 土、

と考えてみてください。

花が咲かない原因は、

ザックリ、一回につき、

種の原因が 7割、
土の原因が 3割
です。


2回、種をまいて
2回とも花が咲かないのは、

種の原因が
7割×7割=約5割です。
土の原因が
残りの約5割です。

3回、種をまいて
3回とも花が咲かないのは、

種の原因が
7割×7割×7割=約3.5割です。
土の原因が 
残りの約6.5割です。


種の原因は、

ほとんどが偶然の異常であり、
種の中身
(染色体)
を検査すれば、よくわかります。


土の原因は、

土の水はけ
(甲状腺機能、自己免疫、生殖心理)、
土の害虫
(拒絶免疫)、
土の肥料
(生殖免疫)、
土の硬さ
(プロラクチン、性ホルモン)
土の中の石
(子宮筋腫)
を検査すれば、よくわかります。


不育症、着床障害の原因は、
卵(種)の異常だけでなく、
子宮(土)の異常も多いのです。

ただ、子宮の異常は複雑ですが・・・。

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知ってほしい不育症

「不育症戦記(作/楠 桂)」(2010年3月19日発売)に寄稿した内容を現在の情報に改編しました。
不育症で悩んでいる人、不育症に関心のある人、また、流産を経験された人、これから妊娠されようとしている人に、読んでいただきたいと思います。

きちんと知りたい不育症

赤ちゃんを授かったにもかかわらず、流産や死産で失ってしまうのは悲しくつらいもの。
それを繰り返す「不育症」について、まだまだ知られていないのが現状です。
不育症の原因(危険因子)や治療法、ストレスとの関係についてお話しします。
主婦の友社『赤ちゃんが欲しい』35号(2008年4月発行)に寄稿した内容を現在の情報に改編しました。
もしかして不育症なのかな?と思ったら読んでみてください。

基本を知りたい不育症 (2018.6)

  1. くりかえし流産・死産したなら、不育症です。
  2. 出産後に、くりかえし流産・死産したなら、二人目(続発性)の不育症です。
  3. 不育症の原因は、卵、あるいは子宮の異常です。
  4. 卵の異常は治療できません。
  5. 卵の異常の原因の90%以上は、偶然の染色体異常によるものです。
  6. 一回の流産の原因の約70%は、卵の異常によるものです。
  7. 二回の流産すべてが卵の異常による確率は約50%、三回なら約30%です。
  8. 夫婦に染色体異常があっても、必然的な流産率は最大約50%です。
  9. 夫婦の染色体検査より、流産物の染色体検査をしたほうが合理的です。
  10. 流産発生率(約10~40%)は、年齢と過去の流産回数に比例して増加します。
  11. 妊娠初期は生理的な出血がよくあり、出血が原因で流産する頻度は少ないです。
  12. 子宮の異常の原因の多くは、子宮内栄養血管の異常、あるいは免疫の異常です。
  13. 卵への子宮内栄養血管は、約120本の強湾曲した細い動脈(ラセン動脈)です。
  14. 甲状腺機能が少しでも低いと(体が冷える)、子宮内の細動脈への血液量が減ります。
  15. 過剰な心配・不安、凝固異常、抗リン脂質抗体陽性は、子宮内の細動脈を詰まらせます。
  16. 卵は半分異物(夫由来)ですが、卵を受け入れる免疫が子宮にはあります。
  17. 免疫に異常があると、卵に対して過剰な炎症を引き起こしてしまいます。
  18. 過剰な炎症で、免疫は攻撃的になり、発育に必要なメッセージ物質を低下させます。
  19. 妊娠中の出血によりパニックになると、そのストレスが流産の原因になります。
  20. 当院治療成功率は、35歳未満で約90%、35歳以上で約80%、40歳以上で約60%です。
「不育症の基本」を最も短くまとめてみました。


基本を知りたい着床障害 (2018.6)

  1. 3回以上も良好胚による体外受精が失敗したなら、着床障害の可能性があります。
  2. 出産後に3回以上体外受精が失敗したなら、 続発性着床障害の可能性があります。
  3. 着床障害とは、体外受精による妊娠反応陽性直後までの初期不育症と考えられます。
  4. 着床障害と不育症は、卵が子宮に着地してから発育が止まるまでの時期の違いです。
  5. 着床障害であり不育症でもある方は、めずらしくありません。
  6. 着床障害の原因は、卵の異常、あるいは子宮内環境の変調です。
  7. 卵の異常は、現在、治療できませんが、異常の有無を検査できます。
  8. 卵の外見を見る顕微鏡検査の正確率は50%以下です。
  9. 欧米では、新受精卵検査として着床前遺伝子(異数性)検査(PGT-A)ができます。
  10. 顕微鏡検査で良好胚でも、PGT-Aではその約50~70%が染色体異常胚です。
  11. 卵(受精卵、胚)の異常のほとんどは、ご夫婦からの遺伝ではなく偶然的な異常です。
  12. 偶然的な卵の異常率は、年齢とともに(細胞質の老化とともに)増加します。
  13. 3回の体外受精の失敗がすべて卵の異常による確率は、50%以下です。
  14. 2015年の日本の体外受精による平均出産成功率は、35歳で約18%、40歳で約9%でした。
  15. 着床障害としての子宮内環境の変調には原因があり、その多くが治療可能です。
  16. 子宮内環境の変調の原因の多くは、子宮内栄養血管の異常、あるいは免疫の異常です。
  17. 卵を子宮内膜に接着・侵入させるため、多くのメッセージ物質が子宮内で働いています。
  18. 卵は子宮内細動脈(ラセン動脈)から新たな血管を形成(血管新生)して栄養補給しています。
  19. 血管新生には、絨毛細胞(卵側)、子宮内膜細胞、免疫細胞(マクロファージ等)が働いています。
  20. 過剰なストレスによる緊張、凝固・自己免疫異常等は、子宮内の細動脈を詰まらせます。
  21. 子宮内に過剰な炎症が起こると、免疫が卵(半分は夫由来の異物)を攻撃します。
  22. また、過剰な炎症により、子宮内のメッセージ物質が低下して卵が発育できません。
  23. 過剰な炎症は、アレルギー、機械的刺激、ストレス、慢性感染により起こります。
「着床障害の基本」を最も短くまとめてみました。


より詳しく知りたい方は 不育症と着床障害のポイント解説 をご覧ください。

原因がわからないまま、
不育症・着床障害の治療として、
低用量アスピリン
(バファリン、バイアスピリン等)が
時々処方されています。

なんとか妊娠維持してほしい気持ちは
よくわかりますが、

9件の臨床研究(対象1228名)を
まとめた国際論文(2014年)では、
原因不明の不育症には、
低用量アスピリンは 「効果なし」 でした。


低用量アスピリン治療は
1錠を飲むだけですから、
抵抗感はありませんが、

抗リン脂質抗体陽性か、
血栓性素因がないかぎり、
治療効果がないだけではなく、

副作用として、
出血のリスク(血腫等)がありますので、
十分注意してください。


詳しくは、
「抗リン脂質抗体症候群合併妊娠の
診療ガイドライン」
2016年、南山堂
を参照してください。
私もパネリストとして参加しました。

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