052-733-2198
月・火・金 午前 9:30~12:30 午後 3:00~5:30/木(第1除く)、土、祝日は午前のみ

不育症と着床障害について

不育症と着床障害のポイント解説

院長のブログにて連載中の内容を転載しました。

原因がわからないまま、
不育症・着床障害の治療として、
低用量アスピリン
(バファリン、バイアスピリン等)が
時々処方されています。

なんとか妊娠維持してほしい気持ちは
よくわかりますが、

9件の臨床研究(対象1228名)を
まとめた国際論文(2014年)では、
原因不明の不育症には、
低用量アスピリンは 「効果なし」 でした。


低用量アスピリン治療は
1錠を飲むだけですから、
抵抗感はありませんが、

抗リン脂質抗体陽性か、
血栓性素因がないかぎり、
治療効果がないだけではなく、

副作用として、
出血のリスク(血腫等)がありますので、
十分注意してください。


詳しくは、
「抗リン脂質抗体症候群合併妊娠の
診療ガイドライン」
2016年、南山堂
を参照してください。
私もパネリストとして参加しました。

続きを読む

知ってほしい不育症

「不育症戦記(作/楠 桂)」(2010年3月19日発売)に寄稿した内容を現在の情報に改編しました。
不育症で悩んでいる人、不育症に関心のある人、また、流産を経験された人、これから妊娠されようとしている人に、読んでいただきたいと思います。

きちんと知りたい不育症

赤ちゃんを授かったにもかかわらず、流産や死産で失ってしまうのは悲しくつらいもの。
それを繰り返す「不育症」について、まだまだ知られていないのが現状です。
不育症の原因(危険因子)や治療法、ストレスとの関係についてお話しします。
主婦の友社『赤ちゃんが欲しい』35号(2008年4月発行)に寄稿した内容を現在の情報に改編しました。
もしかして不育症なのかな?と思ったら読んでみてください。

不育症の原因には、偶発的原因と必然的原因が混在していることが多く、ひとつの原因で過去の連続した流産すべてを説明できるケースはほとんどありません。

ですから実際的には、検査した時点での流産危険因子(原因)の有無をできるだけ広く深く調べて、その異常による次回の流産の危険率を検討して、予防治療することになります。表2は、不育症の危険因子別頻度とその流産危険率(予測値)を示したものです。

表2 不育症の危険因子別頻度とその流産危険率
  検査異常の種類 頻度(%) 流産危険率(%)
A.身体的異常
    □ 染色体異常

胎児の染色体異常
妻の染色体異常
夫の染色体異常

15~20
4
3

   90~
~40~
~40~
    □ 子宮異常 子宮奇形
子宮筋腫
子宮腔癒着症
子宮内膜ポリープ
2
2
1
1
~50~
~40~
~70~
~50~
    □ 内分泌異常 卵巣の黄体機能不全
高プロラクチン血症(含:潜在性)
甲状腺機能低下症
糖尿病(含:境界型)
21
25
3
1
~40   
~50~
~50~
~40~
    □ 凝固系異常 プロテインC、S活性、第12因子低下 12 ~50~
    □ 免疫異常
        △ 自己免疫の異常
        △ 母児間免疫の異常
抗リン脂質抗体
抗核抗体
高ナチュラルキラー細胞活性
形質転換増殖因子高値
マクロファージコロニー刺激因子低値
17
18
15
9
18
~80~
~30   
~70~
~50~
~50~
B.精神的異常 不安障害 30 ~50~

(青木らによる調査結果より、2008)

表1は私(青木院長)たちの調査も含めた「過去の連続した流産の回数とその後の無治療による流産率の関係」を示したものです。この表からわかるように、2回連続流産後の次回流産率(無治療の場合)は36~44%であり、連続流産回数が増えるに従って流産率の上昇が認められます。よって、2回以上の連続流産を経験した女性においては高い流産発症リスクが存在していると考えられます。
表1 過去の連続した流産回数とその後の流産率の関係
過去の連続した
流産の回数
その後の流産率(%)
マルパス
(1938年)
青木ら*
(1980~1981年)
アルバーマン**
(1988年)
0 18 14 12
1 22 32 13
2 38 44 36
3 73 45 -
4 - 62 -
5 - 73 -
*免疫療法がおこなわれる以前の1980年と1981年に、名古屋市立大学病院の産婦人科を
受診したすべての婦人(対象は5,779名)について調査した
**3回妊娠した経験をもつ英国の女性医師(対象は742名)について調査した

診療案内

交通アクセス はこちら

 
午前 9:30~12:30
午後 3:00~5:30

ご相談窓口

詳細はこちら

E-MAIL
メールはこちらから
(24時間年中受付)

頻度が高い相談内容を紹介しています。ご相談内容をご参照ください。
受診を希望される方は、ご予約についてをご覧ください。

再診について はこちら

初診予約システムのご利用には予約番号が必要です。予約番号をお持ちでない方は初診案内をご覧のうえ、お申し込みください。