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不育症と着床障害について

不育症と着床障害のポイント解説

院長のブログにて連載中の内容を転載しました。

流産や胚移植不成功を繰り返し、
一通りの検査を受け、
治療したのに、
まだ辛い状態にある方へ。

今まで受けた治療法からも、
これからの事を考えてみてください。

ホルモン治療、
身体的安静治療、
漢方・ビタミン内服治療、
手術治療、
アスピリン(ヘパリン)治療、
ステロイド内服治療、

上記の治療法は、
ほぼ一般的な治療法です。

これら以外に、
免疫グロブリン大量点滴治療、
子宮内洗浄(培養液等)治療、
イントラリピッド点滴治療、
子宮内膜スクラッチ治療、
夫リンパ球接種免疫治療、
精神(薬物)治療、
ピシバニール接種免疫治療、

などが、
重複して行われています。

それぞれの治療法は
一般的なものではないため、
具体的方法と治療成績は
施設ごとに違っています。

同じ治療法を繰り返し行って
良い結果が得られていなければ、
その治療法が不完全である
可能性が高いのですよ。

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知ってほしい不育症

「不育症戦記(作/楠 桂)」(2010年3月19日発売)に寄稿した内容を現在の情報に改編しました。
不育症で悩んでいる人、不育症に関心のある人、また、流産を経験された人、これから妊娠されようとしている人に、読んでいただきたいと思います。

きちんと知りたい不育症

赤ちゃんを授かったにもかかわらず、流産や死産で失ってしまうのは悲しくつらいもの。
それを繰り返す「不育症」について、まだまだ知られていないのが現状です。
不育症の原因(危険因子)や治療法、ストレスとの関係についてお話しします。
主婦の友社『赤ちゃんが欲しい』35号(2008年4月発行)に寄稿した内容を現在の情報に改編しました。
もしかして不育症なのかな?と思ったら読んでみてください。

内科的には問題にならない程度の、
一般的には正常範囲の、
わずかな甲状腺ホルモン不足でも
妊娠に悪影響がある可能性があります。

胎児の脳の発達にも影響がある
という報告もあります。

TSH値が2.5から5の間の
軽度の潜在性甲状腺機能低下症
であっても、
流産率が69%増加したという
前方視的研究報告もあります。
(J Clin Endocrinol Metab 95:E44, 2010)

2012年の妊娠時の甲状腺疾患管理の
アメリカ内分泌学会ガイドラインでは、
TSH値が2.5以上にならないように
妊娠前から治療しておく
ことが推薦されています。


ブログNo.374のチラージン(甲状腺の薬)
の飲み方も参考にしてください。
早く授かるためのタイミング治療のため、
基礎体温を記録されている方は
多いと思います。

排卵の確認(二相性)と
排卵時期の推測には有用だからです。

しかし、
妊娠がわかった後の
基礎体温の記録には害のほうが多い
と思います。


20年以上前の医療現場では、
妊娠検査薬が市販で手に入らなく、
その感度と精度も悪かったため、
基礎体温の記録が頼りだったのです。

今では、排卵(受精)後14日過ぎれば、
市販の妊娠薬により
朝一番の尿検査で、ほぼ判明します。

その後の経過も、朝一番尿の検査の
濃度の変化で、よくわかります。


基礎体温の記録は、
妊娠経過の判定として
ほとんど有益ではなく、
反対に、
その体温の微妙な高低を
意識しすぎることによって、
ストレスになることが多いのです。

それが、ひとつの流産の原因
になっている可能性もあるのです。


妊娠したら、
精神活動は控え目に、
身体の活動はほぼいつものように。

水分だけは 1日1.5リットルぐらい
こまめに補給を。

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