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遺伝の検査について

両親から遺伝した染色体異常、自己免疫異常についての相談内容を一部修正して記載しました。

甲状腺の病気で自己免疫異常による「橋本病」や「バセドウ病」は、ある程度遺伝と関係があると言われています。また、流産や死産の原因のひとつと考えられています。「橋本病」は圧倒的に女性に多く、年齢も20歳代後半~40歳代に多いので、親がその病気であったならば、早めに詳しく検査したほうが良いと思います。

遺伝的体質はあります。遺伝要因として、まず遺伝情報を伝える染色体の異常によるものがあります。検査するならばご夫婦の染色体検査ですが、その異常率は3~4%です。均衡型相互転座とか逆位などという形の異常であり、遺伝子の数は正常ですから、ご本人はまったく正常です。しかし、受精卵に半分ずつ遺伝されますので、染色体の形が異常(不均衡)になる確率が約50%あるのです。

検査するかどうかの重要な点は、夫婦のどちらかに異常があっても、それによる流産率は最大で約50%であり、すべて流産(過去もこれからも)するわけではありません。また、その異常については治療できません。実際、夫婦に異常があったとき、先天的なものとして精神的な重荷を背負うようであれば、その精神的な要因が新たな流産しやすい環境的体質を作ってしまうこともあります。

ですから、当院では積極的にその検査を勧めることはありません。仮に流産した時に流産物の染色体検査をすれば、そのときの異常が偶然によるものか、夫婦からの遺伝によるものかが、ほぼ判明しますので、流産物(絨毛)の染色体検査(自費)を勧めています。

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