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胎児への薬の影響が心配です。大丈夫なのでしょうか?

ご心配はよくわかります。厳密に言えば、ヒトで実験はできませんので、胎児に対する安全性の確立された薬などはないからです。日本の医療用医薬品添付文書では、妊婦に対して「投与禁希望」や「投与禁」が約40%あります。一例ですが、卵胞ホルモン剤は「投与禁」と記載されています。しかし、その記載に従うと、体外受精・胚移植は非常に困難となります。ですから実際には、胎児にとって、治療(薬)の有益性が危険性を上回ると判断され、そのことに納得されたときに投与されています。

また、知っておいてほしいことは、「どんなご夫婦でも、先天性疾患のある児を出産する可能性が3~5%程度ある」という事実です。2010年の日本産婦人科医会先天異常モニタリングの調査では、出産時総数91082名中、2.3%に先天性疾患が認められています。スエーデンの大規模な医療出生登録データによる調査では、一般集団では4.8%に先天異常児が出生しています。

当院では、いろいろな治療薬について、ご本人のためではなく、胎児から見て、どれだけの有益性(得)があり、どれだけの危険性(損)があるのかを詳しくお話ししています。赤ちゃんは神様からの授かりものです。納得した治療であれば、最後はすべてを受け入れるしかないと思います。

最終更新日: 2016年05月23日 18:16

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