妊娠子宮内膜には、白血球が増加しており、その白血球の約20%がマクロファージという免疫細胞です。 マクロファージは、胎児側細胞(胎盤になる細胞)の子宮内発育にとって、悪玉(M1?)でもあり、善玉(M2?)でもあるようです。 また、マクロファージ等が産生しているM-CSF(マクロファージコロニー刺激因子)は、大量ならば炎症性サイトカインを抑制し、さらに、胎盤になる細胞の増殖・分化を助けていることもわかってきています。 M-CSF欠損マウスの雌では出生率が非常に低いことも報告されています。 当院では、妊娠の「生着反応」としてのM-CSFを測定して、「拒絶反応」としてのNK細胞活性と、TNF-αの測定の結果を合わせて、その結果により、最適の免疫治療をしています。