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677.妊娠に必要な物質の測定(M-CSF)

妊娠子宮内膜には、白血球が増加しており、
その白血球の約20%がマクロファージ
という免疫細胞です。

マクロファージは、
胎児側細胞(胎盤になる細胞)の
子宮内発育にとって、
悪玉(M1?)でもあり、
善玉(M2?)でもあるようです。

また、
マクロファージ等が産生している
M-CSF(マクロファージコロニー刺激因子)
は、大量ならば炎症性サイトカインを抑制し、
さらに、
胎盤になる細胞の増殖・分化を助けている
こともわかってきています。

M-CSF欠損マウスの雌では出生率が
非常に低いことも報告されています。


当院では、妊娠の「生着反応」としての
M-CSFを測定して、
「拒絶反応」としての
NK細胞活性と、
TNF-αの測定の結果を合わせて、
その結果により、
最適の免疫治療をしています。

最終更新日: 2021年08月25日 13:26