Print this page

576.慢性子宮内膜炎による同種免疫異常

最近、慢性子宮内膜炎の検査として、
スペイン企業によるEMMA,ALICE
という遺伝子検査が行われています。

善玉菌の乳酸菌等と、
病原菌の割合が
遺伝子レベルでわかるのです。

細菌叢の子宮内膜の環境が
わかるので、
有益と考えられますが、


病原菌の感染による
着床障害、不育症の根本の原因は、
主に同種免疫異常です。


感染があれば、
それを抑え込むために、
免役細胞が炎症性物質を放出し、

その炎症性物質が、
胚や胎児をも攻撃してしまうのです。


まずは、
病原菌の感染に対して、
抗生物質等による治療も必要ですが、

それだけでは不十分な場合が
多いのです。


無菌性炎症のように、
過剰な炎症
があることが問題だからです。


そのため、
同種免疫系の詳しい検査と、

必要により、
その異常をも治療することが、
さらに有効性を高めると
考えられるのです。

最終更新日: 2021年08月25日 13:24