細菌やウイルスに感染した場合、感染を防ぐために、炎症反応が起こります。 実は、感染そのものによる流産はそれほど多くありません。 そうではなく、感染により炎症反応が起こりますが、炎症反応の中の免疫細胞が「過剰に反応」して、炎症性サイトカインを大量に放出することが、流産、着床障害を引き起こしているのです。 炎症性サイトカイン(腫瘍壊死因子;TNFα)等が細菌やウイルス感染した自分の細胞を攻撃してしまうように、胚や胎盤になる細胞(半分異物)を攻撃してしまうからです。 ですから、「慢性子宮内膜炎」の診断で、抗生物質や乳酸菌の治療では、不十分な場合が多いのです。 炎症性サイトカイン(同種免疫異常)を詳しく検査して、免疫の暴走を治療することが、最も効果的なのです。