正常な生理周期の子宮内膜の状態は「生理的な炎症過程」 でもあります。 「炎症」 の基本的な検査は、白血球の数です。 正常な女性の子宮内膜中の白血球数は、排卵前と排卵数日後までは、内膜細胞の10%弱ですが、排卵後1週間頃より劇的に増加して、妊娠初期には、内膜細胞の約30%が白血球細胞になっています。 子宮内膜症、子宮腺筋症、慢性子宮内膜炎は病的な子宮内膜の炎症状態ですので、白血球という免疫細胞が放出する炎症性の物質を検査してそれが異常に増加していたら、それを正常化することが、不育症、着床障害の治療になるのです。 なお、細菌感染は炎症の原因の一部にすぎません。 ブログNo.487「妊娠子宮には白血球がいっぱい」も参照してみてください。