受精卵は子宮内膜に接着すると、胎盤になる細胞から、hCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)というホルモンを産生します。 hCGは、卵巣を刺激して、妊娠維持のために黄体ホルモンの産生を促します。 同時に、hCGは、甲状腺も刺激して、甲状腺ホルモンの産生も促しているのです。 実際、正常妊娠において、妊娠4~10週の期間、hCGの影響により、甲状腺ホルモン値(FT4)は高くなっており、TSHは低くなっています。 妊娠ごく初期にTSHを検査して、TSHが高いならば(基準値の上半分以上)、要注意です。