着床障害とは、一般的に、(PGT-A正常胚も含めて、)良好胚を3回以上移植しても、妊娠しないか、化学流産に終わった状態と考えられています。 しかし、実際には、胚移植により、超音波検査で「胎のう」あるいは「心拍」が一回は見えて、その後、流産され、それ以降、3回以上連続して胚移植失敗を経験されている方が多く受診されています。 既存の定義では、1回は妊娠できて胎のうまで見えたのですから、妊娠できない状態と考えられる着床障害ではないので、すべて受精卵の問題と考え、当院の受診が遅れたようです。 この場合、定義的には、着床障害とも言えず、不育症とも言えませんが、「続 発 性の着床障害」と考えられます。 妊娠・流産(手術?)により、過度な精神的ストレス、子宮内の炎症による免疫異常、ホルモン異常(プロラクチン、甲状腺)等が発生し、子宮内にも問題ができた可能性があるからです。