妊娠初期に、胎のう(赤ちゃんの入る部屋)の周りに、血腫(血液の塊)ができてしまうことが時々あります。 症状は、性器出血です。 血腫は、直径6cmぐらいになることもあり、生理の2日目の多い量以上の出血には特に要注意です。 生理2日目以上の出血があったとき、バイアスピリンやバファリンを飲んでいたら、原則、いったん服用中止です。 双子妊娠、子宮筋腫合併妊娠、子宮奇形妊娠や、頻回の流産手術後の妊娠、については、特に血腫が合併しやすいのです。 大きな血腫ができたときの生活は、原則、安静です。 血腫の程度によりますが、極端な安静や、強力な止血薬物治療を長くすると、見かけの出血は減ります。 しかし、子宮内に血腫が残ってしまい、いろいろな副作用がでて、かえって逆効果になることもあるのです。