胚への栄養血管であるラセン動脈に血栓を作ってしまうことにより、流産・死産の原因となる抗リン脂質抗体の有無についての検査があります。 世界的に認められている抗リン脂質抗体症候群の分類基準(2006年)に抗カルジオリピン抗体IgM の検査は含まれていますが、現在、日本の保険未収載のため、保険の検査では検査できません。 自費で検査するしかありません。 また、近年、ループスアンチコアグラントと強い相関を示す抗体として、抗PS・プロトロンビン抗体が注目されており、単独陽性例においても、血栓症や産科合併症を合併する場合があることが報告されています。(J Immunol Res, 2015) 残念ながら、抗PS・プロトロンビン抗体も保険未収載のため、自費の検査となってしまいます。