数えきれない体外受精・不成功
を経験されていた方が、
当院治療により
やっと妊娠されました。
それなのに
流産されてしまったのです。
流産胎児の染色体検査では
数の異常がありましたので、
運命的な流産でしたが、
大きく落胆されていました。
その数か月後、
体外でしか妊娠できないと思っていたのに、
びっくりです。
自然妊娠で授かることができたのです。
さらに、その子は順調に育って
妊娠初期を乗り切ることができました。
「きっと、流産した子が
命をつないでくれたんですね。」
と、思い起こされていたのが
すごく印象的でした。
ある意味、
本当にその通りかもしれません。
たとえば
レモンを見ると、
唾液が出ませんか?
想像力による現象です。
子宮は、ほぼレモン大です。
レモンに果汁。
子宮に血流。
胚移植後あるいは妊娠後には、
子宮に血流が充満しているような
そんなイメージを
想像してみることは、
効果があるかもしれません。
不育症患者さんからの
心に響くメッセージの一部を
以下に紹介します。
産めない自分がイヤで仕方なく、
産んであげられない命に申し訳なく、
・・・・・・・・・・。
子供のように笑いたい。
死んじゃったけど、家族です。
天国の子とつながっています。
「しょう・ろう・びょう・し」
仏教の教えの一つです。
人生は
思い通りにならないものであり、
人生には
生きる苦しみ、
老いる苦しみ、
病む苦しみ、
死ぬ苦しみ
の四苦があり、
人生は
苦しみばかりであるという教えであり、
その苦しみから逃れるには、
「いろいろな知恵が大切である」
という教えです。
苦しいことが普通なのだから、
何気ない日常を過ごせることが、
いかに幸せなことか。
先日、父が91歳で他界しました。
その時の住職が
説法してくれました。
コロナ禍の今、
心に沁みてくる教えでした。