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149.「女性性」 として輝いて

不育症、着床障害のあなたは、

「神様はどうして自分に赤ちゃんを授けてくれないのか。」
「まわりの多くの人は苦労なしに授かっているのに。」
「神様は不公平。」
「私の何がいけなかったのか。」
と、
悩み苦しんでいることと思います。


本当に不公平ですよね。

でもどうしようもありません。
受け入れるしかないですものね。


当院を受診されている患者さんの半分ぐらいは、
東海三県(愛知県、三重県、岐阜県)外から
通院されていますが、
赤ちゃんを授かるため、
今を耐え、
ひたむきに、一生懸命、
前を向かれています。


私は、そのような患者さんを見ていると、
「今のあなたは、
女 性 性 として、
ほんとうに輝いていますよ」
と、言ってあげたくなります。


当たり前のように何の苦もなく、
赤ちゃんを授かっている多くの女性と比べて、
少なくとも、
命の尊さ、はかなさを
いやというほどわかっているのですから。

また、
今までに亡くした多くの小さな命を供養し、
これから来てくれる命を
心から願っているのですから。


この心の過程そのものが、
女性として生まれた証の
「女性性」 ではないでしょうか。


小さな命のいくつもの生と死を見つめ、
そんな運命を背負って今を生きているあなたは、
「女性性」 を心の奥底から発揮しているのです。

「女性性」 として輝いていますよ。

最終更新日: 2023年04月03日 18:21