ある患者さんが、実のお母さんから、「赤ちゃんを殺すから、もう止めなさい」と、言われたそうです。 10年以上にわたって、数え切れないくらい流産して、それでも、こころを振り絞って、がんばり続けている患者さんの、その実のお母さんです。 私は、少しでも可能性があるかぎり、可能性のあるすべての治療をしています。 私からは、あきらめましょうとは、言えません。 お母さんにとっては、いつまでたっても、自分の娘であり、その娘が、心身ともに、苦しくなっていく姿をみて、言われたのだと思います。 その涙は、本当に重そうでした。でも、がんばっている今と、今までのがんばりは、誰もが認めているはずです。亡くなった多くの小さな天使たちも、きっと、あなたをあなたの人生を応援していますよ。