何度も流産の宣告を受け、そのたびに、こころが凍りつき、感情さえ、うまく表現できなくなっている患者さんがよく、いらっしゃいます。 今回、できうる限りの治療をして、でも、また、赤ちゃんの心臓が止まってしまった患者さんがいらっしゃいました。 私の説明をしっかりとした表情で受けとめられていました。 私は、いったん時間をおきましょうと、別室にご案内しました。 その後、当院の助産師さんが、やさしく、ゆっくりと、対応して、少し落ち着かれたとのこと。 でも、気丈に振舞われているご様子から、「泣いてもいいんだよ。」「優等生である必要はないんだよ。」と。 涙が一気に、とめどなく、あふれでたそうです。 泣ける場所は必要ですね。 つらいときはつらいですから。