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183.泣いてもいいんだよ

何度も流産の宣告を受け、
そのたびに、
こころが凍りつき、
感情さえ、
うまく表現できなくなっている患者さんが
よく、いらっしゃいます。


今回、できうる限りの治療をして、
でも、
また、
赤ちゃんの心臓が止まってしまった患者さんが
いらっしゃいました。


私の説明を
しっかりとした表情で受けとめられていました。


私は、いったん時間をおきましょうと、
別室にご案内しました。


その後、
当院の助産師さんが、
やさしく、ゆっくりと、対応して、
少し落ち着かれたとのこと。


でも、気丈に振舞われているご様子から、

「泣いてもいいんだよ。」

「優等生である必要はないんだよ。」

と。


涙が一気に、とめどなく、あふれでたそうです。


泣ける場所は
必要ですね。


つらいときはつらいですから。

最終更新日: 2023年04月28日 10:11