自然妊娠による繰り返す流産と、その後の体外受精・胚移植の度重なる不成功により、当院受診されたときは40歳を過ぎていらっしゃいました。 治療により、ある程度、妊娠継続されるも、度重なる胎児の偶然的染色体異常により運命的な流産を経験されました。 ある日、当院の助産師(師長)さんに電話がありました。 今回の生理をもって、くぎりをつけようと思ったそうです。 お電話のなかで、たんたんとお話されていましたが、途中から、感極まって涙声であったそうです。 でも、私たち夫婦は、これから、子供がいない夫婦だからこそできる人生を一生懸命、送っていきたいと思っています。と、最後にお話されたそうです。 きっと、ご夫婦の深い深い絆が、これからの充実した人生を送らせてくれるはずです。 幸せの形に決まりなんてありませんから。